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Everdell カードの内訳

拡張「Glimmergold – Extra!Extra!(日本語名:号外!号外!)」で追加されたカードにギャンブル系のものが2枚あります。
※以下「号外」と略します。

1枚目が曲芸師。

  1. 小枝×3で勝利点4を得る
  2. 「小枝×1で山札から引き、山札からカードを1枚公開」を好きなだけ行い、公開したカードの価値(勝利点)が6以上なら勝利点6を得る
    (日本語の説明では小枝3と書かれていますが、小枝1の誤りです)

のどちらかを選ぶことになります。
このとき、公開したカードは捨てられてしまいます。

小枝を3つだけ持っている場合・・・
3枚公開して6点以上のカードを引ける可能性が高いなら②を、
5点以下の可能性が高いなら①を選んだほうがいいことになります。

2枚目がScurrbleスタジアム。

労働者コマを1つ置いた後、緑色(生産)以外の色のカードを指定し、カードを4枚引きます。引いたカードに指定した色のカードが含まれていれば勝利点3を得ることができます。

どの色のカードが何枚あるのか、カードの点数の分布を調べました。
もっとも、場や自分や相手の手札がある状態でこれらのカードの処理を行うため、ここでの考察は正確ではないのですが、参考として。

色ごとのカードの枚数

枚数(拡張なし)枚数(「号外」)
緑(生産)5660
赤(目的地)1821
茶(旅行者)1922
青(政治)2123
紫(祝福)1417

紫の枚数がやや少ないですが、ほぼランダムと言えそうです。
紫以外の3色から、場や手札、捨て札の中で少ない色を選ぶと少しだけ可能性が高くなるかもしれません。

カードの点数

勝利点枚数(拡張なし)枚数(「号外」)
522
41010
379
24149
14951
01720
-222

拡張なしでは、期待値は1.55、標準偏差は1.21。中央値は1。
「号外」では、期待値は1.55、標準偏差は1.19、中央値は1。

「号外」だけで考えると、2点以上のカードと、1点以下のカードの枚数がほぼ同じです。
正確には、1枚引いて2点以上のカードが出る確率は48.95%です。
ちなみに、1枚引いて2点のカードが出る確率は34.27%です。

曲芸師の効果で小枝を4つ消費した場合、期待値としては6を超えますが、勝利点の信頼性は低いかもしれません。
小枝が5つあれば狙ってみてもいいのかもしれません。
・・・空きスペースの数によっては、別の建物を建てるという選択肢も出てきそうですが。

補足①曲芸師の効果の説明文

参考情報として、曲芸師のカードの英語版。英語では小枝1と書かれています。

カードを出したときの効果を選択する画面では、日本語でも小枝1と書かれています。

補足②Scurrbleスタジアムで引けるカードの枚数

4枚引くときに手札が8枚を超えたらどうなるのか、指定した色のカードが複数出たらどうなるのか、調べてみました。

手札が5枚の時には3枚、手札が6枚の時には2枚、7枚の時には1枚しか引けず、8枚の時には1枚も引けない。
https://boardgamegeek.com/thread/2035009/meaning-of-draw-cards-eg-for-scurbble-stadium
デジタル版では労働者を置くこともできません。

指定した色のカードが複数枚出ても、もらえる勝利点は3点。
https://boardgamegeek.com/thread/2601939/scurrble-stadium

Everdell AIとの対戦④秋【最終回】



ハリネズミ(まあまあ):秋のはじめ、29点
かめ:夏の終わり、32点
リス:秋の終わり、42点
ねずみ:秋のはじめ、30点


小枝:2→4→1(木彫師の効果で勝利点に3点分変換)
樹液:0→1
小石:0
果実:1→3
そして、倉庫に小枝3、樹液4、果実2がある状態で秋がスタート。


まずは任意の資源×2のスペースを押さえる。倉庫にない小石×2を獲得する方向で。


ここで、勝利点トップのリスがゲーム終了。
42点がひとまず優勝争いの目安ということになるものの、かめが豊富な資源を持っているので、このあと点数を伸ばしてきそうな予感。道化師の送り先を間違えたかもしれない(笑)。


まずは42点に追いつかなくては。とうとう牢獄を使う時が来た。


夏の終わりから秋のはじめに小枝を4つも集めてくれた船頭ガエルを泣く泣く(?)牢獄へ。-3コストで時計台を建設し・・・


特殊イベント「活発な街」を達成。労働者を手元に戻して行動回数を回復。


そうしている間に、かめがリスを抜いて勝利点トップに。現状11点差で、労働者数も資源もまだまだあるので点数がさらに伸びそうな予感。
永遠の樹を出せば高得点が見込める状態とはいっても、この位置から届くのか・・?


広場に収穫者を発見。倉庫の果実×2とあわせれば、もう1ペア作れる・・取られる前に確保。


そして倉庫の資源を回収。これで小枝4、樹液5、小石1、果実2に。
さらに広場にふたたびクレーンが登場したので他のプレイヤーに取られる前に建設。


ここで、かめが修道院の効果を使った影響で小枝と樹液が1つずつ届く。そして果実を使って収集者を呼び寄せて2ペア達成。これでリスの得点に追いつく。
それでも1位とは11点も差がある。4位のねずみも資源は豊富なのでまだわからない。


何となく勝負のポイントになりそうな局面。
クレーンと牢獄(歴史家)を使えば資源6(=小石6)が手に入るので、永遠の樹+城が建てられて、+7(4+5-1-1)で50点。スペースは13/15。
永遠の樹の効果で任意の動物をコストなしで呼べるので、手持ちのカードを果実に交換しておいて(果実×3)医者を呼べば7点加算できて57点。スペースは14となって残り1つ。残り資源が0になるけど、労働者は3人残っているから細かく勝利点を稼げばなんとかなるのでは・・?


と考え、まずは永遠の樹をクレーンで建設して50点に。
永遠の樹の効果で紫のカードの枚数ぶん勝利点が加算されるのを計算に入れていなかった・・
これで勝ったのでは?資源的に他のプレイヤーが建てるのは無理なので、次のターンで城を建てれば終わり、と思っていたら・・・


ねずみが城を建設。あとで見返すと、クレーンを温存していた模様。
相手の状況を確認しておけばよかった・・・。
というよりも城を先に建てるべきだったと反省。


医者と収穫者を残して6枚捨てて、果実×3を入手。


そして医者を出して57点。だいぶ差が詰まってきた。
ただ広場と手持ちのカードと、残りのスペースを考えると・・・
歴史家を牢獄に移動→鉱山+倉庫だと追いつくだけでスペースが埋まってしまう。こちらは労働者を3人残しているので、カードを引きつつ勝利点を加算できる方法がとれるものの、かめがさらに点数を稼いだら届かない可能性も・・
と、この方法が残っていたことに気付く。


労働者を使って小枝×2+カードを獲得。
このタイミングでかめもゲーム終了。ねずみとかめの得点差は11点あるので、この状況からの逆転はたぶん無理。心配しすぎだったのかもしれない。


歴史家を牢獄に送り、リスの掃除屋を呼び寄せる。
リスの掃除屋の効果で木彫師の効果を使い、小枝×3を勝利点3に変換する。この方法なら61点まで伸ばせて、さらにスペースも1個空いた状態。
ここでねずみもゲーム終了したので、勝ちが確定。


その後点数を積み増して、ゲーム終了。


まとめ

ドロー運がよかった。
手元より広場のカードを優先して出しましょう。

Everdell AIとの対戦③夏



ハリネズミ(まあまあ):夏のはじめ、9点
かめ:春の終わり、12点
リス:夏の中ごろ、15点
ねずみ:春の終わり、11点


資源が足らない・・・


カードの枚数は十分なので、資源と交換。
小枝と果実を1つずつ入手して、移動遊園地→道化師を狙う方向で。


移動遊園地+歴史家の効果でカードを3枚ドローして、農場を獲得。さらにはほかのプレイヤーからカードを1枚入手。生産系のカードが集まってきたので、これらをどう出していくか・・・まずはさっさと道化師を出してしまおう。
あらためて点数を確認したら最下位だ・・・。


かめ:生産は整っていてまだ春(残り手番が多い)。残りのスペースはあと6個と3人の中では最も少ない。
リス:点数は高くスペースは多いけど生産が今一つ。季節も進み気味。今後伸び悩むのでは?
ねずみ:生産はやや疑問な一方、まだ春でスペースも8つ残っている。
とすると、かめかねずみか・・・


今後伸びてきそうな、ねずみに送ることに。


任意の資源×2が空いているので、ほかのプレイヤーに使わせない意味も含めてこの場所を確保。
すぐに農場を建てるなら小枝×2だけれど、小枝は獲得しやすいのでここは果実×2を選択。
これで小枝×2+カード→農場→収穫者→収集者が確定。


農場を出したところで、収穫祭イベントの条件を(移動遊園地を出した時点で)達成していたことに気がつく。ほかのプレイヤーが達成していなくてよかった。
点差がだいぶ離れてしまったので、少しでも追いつかないと・・・。


収穫者+収集者のペア成立で7点。やっと2位に浮上。
直前に広場に出てきて、手に入れようと思っていたリスの掃除屋もドロー。
(1位が35点で、残りの3人が23点で並んでいるだけ)


リスの掃除屋を呼び寄せて倉庫の中身を充実させる。さらに、歴史家の効果で時計台をドロー。これは、特殊イベントを達成できるのでは・・?


ほかのプレイヤーからプレゼントされた船頭ガエルを出して・・・


秋へ。
生産系統が充実したので、かなりの資源の収穫が見込めそう。
ただ順位は最下位。ここからどのくらい追い上げられるのか?

Everdell AIとの対戦②冬から春



スタート直後

初手番になった様子。
手札は・・・強力なカードが揃っているけどコストが高くて最序盤では微妙かも。
資源を増やしたいので、まずは樹液精製所の建設かなぁ。


ちなみに特殊イベントはこんな感じ。手札を考えるとすぐには達成できなさそう。
というわけで、労働者を任意の資源×2に送って樹液+小石を1つずつ獲得し、樹液精製所を建設。そして建設時のボーナスで樹液を1つ獲得。


宿屋の主人を呼んで、その効果で他の動物を呼ぶこともできるけど、今の時点ではいまひとつな感じ。
仕方がないので、小石+カード×3を選ぶことに。


クレーン(小石×1で建てることができ、さらに捨て札にすることでコスト3までの建物を建てられる)を引き当てる。
さっそくクレーンを建設し、その効果で牢獄を建て、野伏せをノーコストで呼び寄せる。


野伏せの効果で労働者を移動できるので、小枝+樹液×2に移動して資源を獲得。


牢獄の効果はこのとおり。動物1人と引き換えに、3コストぶんの資源が得られるので、永遠の樹など高コストの建物や動物を呼ぶ際に活用できるかも。


野伏せに牢獄に入ってもらうことで、何らかの建物や動物を出せないこともないけど、そうまでして欲しいカードも無いかなぁ。
ということで、春へ。



引き続いてこれというものがない・・。
小枝×2+カードを選ぶことで、牢獄を活用しての永遠の樹→王という選択肢もあると思いつつ、小石+カード×3を選択。


伝書バト、樹液精製所、歴史家の3枚が手元に。
すでに旅人や伝書バトを出している状況なら、牢獄を使って広場にある時計台→歴史家が考えられるものの・・・
出しづらくなったカードが増えてきたので、カードを捨てて資源を手に入れることに。


カード2枚と任意の資源を1つ交換できるので、4枚捨てて、果実を2つ入手。そして歴史家を呼び寄せる。


ちょうどその頃、リスが早々と永遠の樹を建設したとのこと。早速移動遊園地を建てて、道化師を派遣しよう(-2点)とかちょっと考えてしまう(笑)。
収穫者はあってもいいかな・・とか思いながら小枝×2+カードを選んだら収穫者が引けてしまった。


そして広場に倉庫が出てきたので、ここまで貯めた資源を使って建てて・・・


木彫師をノーコストで呼び寄せ。小枝がもう1つあればもう1点勝利点を加算できたのに残念。


自分の手番が回ってきたところで、広場に収集者(農場がある状態で収穫者とペアを組めるとボーナス点が加算)が。手札の上限は8枚なので、これは夏に進め、という天の声なのかもしれない。


収集者と、使われると面倒な道化師をキープして夏へ。

Everdell AIとの対戦①

投稿なしが続くのもどうかと思ったので・・・
ヘッダ画像でも使っているEverdellでのAI対戦リプレイを書くことにしました。

デジタル版(Steam)はこちら:
https://store.steampowered.com/app/1722840/Everdell/

ボードゲームのオリジナル版はこちら:
https://www.tabletoptycoon.com/products/everdell-standard-edition-3rd-edition

ボードゲームの日本語版はこちら:
https://arclightgames.jp/product/%e3%82%a8%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%87%e3%83%bc%e3%83%ab/


概要

ルールは省略します(多くの人が書いているはず)。

自分の町の労働者を使って資材を集め、建物を建てて動物を集めます。
建物・動物ごとに異なる効果があり、すぐに効果を発揮するものや、労働者を置くことで効果を発揮するもの、建物や動物の数によって効果が異なるものがあります。
建物を建てると、その建物に関連のある動物を資材なしで呼び寄せることができます。
冬から始まり、1年たった時点で(次の冬が来た時点で)勝利点の最も高いプレイヤーが勝ちとなります。


新規ゲームの作成

今回はAI×3の4人対戦、AI難易度:難しい、拡張なしとしました。

ゲーム作成画面。難易度は難しいを選択、拡張のチェックは外し、AIの人数は3人としました。